プロジェクト・タスク管理ツール

Redmineとは機能・導入の手間・クラウド利用の考え方

Redmineとは、オープンソースのプロジェクト管理Webアプリケーションです。課題管理・ガントチャート・Wikiなどの機能、自前運用とクラウド利用の違い、導入前の確認点を整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

Redmineとは

Redmine とは、オープンソースで公開されているプロジェクト管理のWebアプリケーションです。公式サイトでは、自分で運用できる(セルフホスト可能な)、柔軟なプロジェクト管理アプリケーションと説明されています。Ruby on Rails というフレームワークで作られており、複数のプラットフォームやデータベースに対応しています。ライセンスは GNU General Public License v2(GPLv2)です。

ソフトウェアそのものは無償で入手できますが、動かすためのサーバー、設定、更新、バックアップは、利用者が行う必要があります。この点が、月額で使えるクラウド型のツールとの大きな違いです。

基本(機能)

公式サイトに記載されている主な機能を整理します。

機能 内容
複数プロジェクト 複数のプロジェクトを管理し、役割(ロール)に基づいて権限を管理
課題追跡 柔軟な課題(チケット)の管理
ガントチャート・カレンダー 課題の日程の表示
時間管理 作業時間の記録と集計
Wiki・フォーラム プロジェクトごとの文書と議論
ニュース・文書・ファイル 情報の共有
ソース管理連携 Subversion、Git などとの連携
カスタムフィールド 課題などに独自の項目を追加
メール連携 メールでの課題の作成
認証連携 LDAP 認証に対応
多言語対応 日本語を含む多言語

REST API を備えており、外部のシステムとの連携もできます。バージョンアップは継続的に行われているため、最新の版と、必要な動作環境は公式サイトで確認してください。

Redmineの具体例

自前での運用と、クラウド型(他社が提供する運用代行サービス)の比較です。

観点 自前で運用 クラウド型のサービス利用
初期の手間 サーバーの準備、導入、設定が必要 申し込みで利用開始できる
費用 ソフトは無償。サーバー代、運用の人件費がかかる 月額などの利用料
自由度 高い。設定や拡張を自分で変えられる サービスの範囲内
更新・安全対策 自分で行う(遅れると脆弱性のリスク) 事業者が行う(範囲は契約を確認)
データの管理 自社のサーバーで完結 事業者のサーバーに保管

たとえば、導入と保守を担当する人が、月に5時間をこのツールの運用に使うなら、年間で60時間です。時給換算で費用を見積もると、無償のソフトでも、運用の費用が発生していることが分かります。この数字は説明用の仮定です。

Redmineの実践ステップ

  1. 管理したい対象(開発の課題、案件、問い合わせなど)と、利用する人数を整理する。
  2. 自前で運用するか、クラウド型のサービスを使うかを決める。
  3. 自前なら、公式の動作環境を確認し、検証用の環境に導入する。
  4. トラッカー(課題の種類)、ステータス、ロールを、最小限で設定する。
  5. 実際の案件を1つ入れて、運用のルールを決める。
  6. バックアップと、バージョンアップの手順を決めて、担当者を置く。

Redmineの注意点

  • 自前で運用する場合、セキュリティの更新を怠ると、脆弱性が放置されるリスクがあります。更新の担当者と周期を決めます。
  • バックアップを取っていないと、障害の際にデータを失います。復元の手順も試しておきます。
  • 拡張機能(プラグイン)は、バージョンアップの際に動かなくなることがあります。互換性を確認します。
  • 画面の分かりやすさは、クラウド型の商用ツールと比べて、設定や説明の工夫が必要な場合があります。
  • 外部の人に使わせる場合は、公開範囲と権限を慎重に設定します。

Redmineでよくあるミス

  • 導入だけして、更新と保守の担当者を決めない。
  • トラッカーやステータスを増やしすぎて、運用が複雑になる。
  • バックアップの取得を確認しない。
  • プラグインを入れすぎて、更新のたびに不具合が出る。

Redmineのチェックリスト

  • 自前運用か、クラウド型の利用かを決めたか。
  • 運用の担当者と、時間の確保があるか。
  • バックアップと復元の手順があるか。
  • 更新の方針(頻度、検証の手順)があるか。
  • 権限の設計を、最小限で始めたか。

RedmineのFAQ(よくある質問)

Q. Redmine は無料ですか。
A. ソフトウェアは無償のオープンソースです。ただし、サーバーや運用の費用は別にかかります。

Q. 自前のサーバーがなくても使えますか。
A. Redmine を、クラウドで提供する事業者のサービスを使う方法があります。サービスごとに、料金と範囲が異なるため、各社の公式で確認してください。

Q. Backlog や Jira との違いは何ですか。
A. Redmine はオープンソースで、自分で運用する点が大きな違いです。自由度は高い反面、保守の責任が利用者に生じます。

筆者の見解(Redmine)

Redmine は、ソフトが無償であることより、運用の責任を引き受ける覚悟の有無で選ぶべきだと考えます。費用を抑えたい動機で選ぶ場合、保守の人件費を含めて比較すると、結論が変わることがあるためです。私見では、運用の担当者を確保できるチームには自由度の高い良い選択肢であり、担当者を置けないなら、クラウド型の利用を検討するほうが安全です。

Redmineの関連項目

出典(一次情報)

本記事は一般的な情報の提供を目的としています。SaaS・ツールの機能・料金・無料枠・仕様は頻繁に更新されるため、最新の内容は各社の公式ページでご確認ください。契約・法務・セキュリティに関する判断は、専門家や社内の担当部門にご相談ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。