ノーコード・ローコード

kintoneとはできること・向いている業務・導入の進め方

kintoneとは、サイボウズが提供する業務アプリを作れるクラウドサービスです。アプリ作成・データ管理・コミュニケーション機能、向いている業務、無料試用の活用と導入時の注意点を整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

kintoneとは

kintone とは、サイボウズ株式会社が提供する、業務アプリを作れるクラウドサービスです。公式サイトでは、プログラミングの専門知識がなくても、現場の業務に合わせたアプリを作れるノーコード・ローコードのプラットフォームとして紹介されています。

表計算ソフトで管理していた顧客台帳や案件の一覧、メールで回していた申請などを、データベースのアプリに置き換えるといった使い方が代表的です。公式サイトでは、顧客管理(CRM)、プロジェクト管理、業務の自動化(ワークフロー)、書類の管理などのアプリが例として挙げられています。また、AIによる検索や要約、分析の機能を備えることも示されています。機能や名称は更新されるため、最新の内容は公式サイトで確認してください。

基本(できること)

公式サイトの説明をもとに、主な機能を整理します。

機能 内容
アプリの作成 項目を並べて、データベースのアプリを作る
データの管理 表計算ソフトの代わりに、データを入力・一覧・集計する
業務の流れの管理 承認の流れ(プロセス)を設定する
コミュニケーション データに紐づけて、コメントや連絡をやり取りする
AIの活用 検索、要約、分析などの機能(提供の範囲は公式で確認)

公式サイトには、30日間の無料試用があること、全国に多数の認定パートナーがいること、利用者のコミュニティがあることも案内されています。試用の条件や、パートナーの数は変わる場合があるため、導入の前に公式で最新の内容を確認してください。

kintoneの具体例

向いている業務と、確認が必要な業務を整理します。

業務 向いているか 理由
顧客や案件の台帳管理 向いている データの入力、一覧、検索が、基本の機能で作れる
申請と承認 向いている 承認の流れを設定できる
日報や報告の集約 向いている 入力の項目と、集計を整えやすい
現場で複数人が同時に更新する台帳 向いている 表計算ソフトの共有より、履歴や権限を管理しやすい
大量の取引を、高速に処理する基幹システム 要確認 性能や仕様の限界を、公式で確認する
複雑な計算や、独自の画面が必要な業務 要確認 標準機能で足りるか、拡張の方法を確認する

表計算ソフトとの比較の例です。5人が同じ顧客台帳を編集する場合、表計算ソフトでは、誰が、いつ、何を直したのかが追いにくく、同時編集の衝突も起きます。アプリにすると、入力の項目を固定でき、更新の履歴や、閲覧と編集の権限を管理しやすくなります。

kintoneの実践ステップ

  1. 解決したい困りごとを、1つ選ぶ(例:案件の台帳を、1つにまとめたい)。
  2. 今の台帳の項目と、入力の流れを書き出す。
  3. 無料の試用を申し込み、その1つの台帳をアプリにしてみる。
  4. 少人数で1〜2週間運用し、入力の手間、項目の過不足を確認する。
  5. 権限(誰が見られるか、誰が編集できるか)を、整理して設定する。
  6. 運用のルール(誰がアプリを直すか、項目の追加の手順)を決める。
  7. 安定したら、次の業務へ広げる。

kintoneの注意点

  • アプリを作る人が増えると、似たアプリが乱立します。作成のルールと、管理者を決めます。
  • 項目を増やしすぎると、入力が負担になり、データが集まりません。必要最小限から始めます。
  • 個人情報や機密情報を扱うアプリは、閲覧の権限を慎重に設定します。
  • 料金体系やプランの条件は、公式の最新の情報を確認してください。利用者数に応じた費用が発生する場合があります。
  • 既存の表計算ソフトからの移行は、データの整理(表記ゆれの統一)が必要です。

kintoneでよくあるミス

  • 表計算ソフトの見た目を、そのまま再現しようとして、使いにくいアプリになる。
  • 入力する項目が多すぎて、現場が使わなくなる。
  • 権限の設計を後回しにして、見せたくない情報が見えてしまう。
  • アプリの作成者が1人で、異動後に保守できなくなる。

kintoneのチェックリスト

  • 解決したい困りごとを、1つに絞ったか。
  • 試用で、実際の台帳を作って確かめたか。
  • 項目は、必要最小限か。
  • 権限の設計を、先に整理したか。
  • アプリを保守する担当者が、複数いるか。

kintoneのFAQ(よくある質問)

Q. kintone は無料で使えますか。
A. 公式サイトには、無料の試用期間(30日間)が案内されています。継続して使う場合の料金は、公式の最新の案内で確認してください。

Q. プログラミングができなくても使えますか。
A. 基本のアプリ作成は、プログラミングなしでできると公式に説明されています。複雑な処理では、設定や拡張の知識が必要になる場合があります。

Q. 他のツールとの違いは何ですか。
A. 業務アプリを作るという目的は共通ですが、料金体系、既存環境との連携、拡張の方法が異なります。比較の観点は、ノーコードツールの項目で整理しています。

筆者の見解(kintone)

kintone のようなツールの成否は、機能の使いこなしより、現場が入力し続けるかで決まると考えます。入力の項目が多すぎると、台帳が形だけになり、かえって表計算ソフトより不便になるためです。私見では、導入の最初は、現場が負担に感じない最小限の項目で運用を始め、必要が見えてから項目を足す進め方が、定着しやすいと思います。

kintoneの関連項目

出典(一次情報)

本記事は一般的な情報の提供を目的としています。SaaS・ツールの機能・料金・無料枠・仕様は頻繁に更新されるため、最新の内容は各社の公式ページでご確認ください。契約・法務・セキュリティに関する判断は、専門家や社内の担当部門にご相談ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。